この記事ではフリーランス薬剤師が加入すべき薬剤師賠償責任保険について紹介します!
※フリーランス薬剤師=業務委託契約を結ぶ薬剤師
「薬剤師賠償責任保険なんてどこも同じような内容じゃないの?」
あなたはこのように考えていませんか?
実はフリーランスのように業務委託契約を結ぶ場合、加入できる薬剤師賠償責任保険が限られています!
結論は、日本薬剤師会会員が加入できる薬剤師賠償責任保険がオススメなのですが、保険内容や年間金額などを東京海上日動、三井住友海上火災保険の保険と比較して紹介します!
私はもともと薬剤師会と東京海上日動の薬剤師賠償責任保険でどちらに加入するか迷っていました!
この記事が同じように迷われている方の参考になれば幸いです!
この記事はくくたる@薬剤師(Twitter)が作成しています。
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フリーランス薬剤師の開業に関する情報は下記の記事も参考にしてみてください!
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なぜ薬剤師賠償責任保険に加入した方がいいの?
私は個人事業主としてフリーランス薬剤師を始めるために薬剤師賠償責任保険の加入を決意しました!
万が一調剤過誤などの医療事故を起こしてしまった場合、会社に所属している場合は守ってもらえる可能性がありますが、個人事業主の場合はそうはいきません…!
自分のことは自分で守るためにも薬剤師賠償責任保険の加入は必須だと私は考えております!
ちなみに過去の医療事故・調剤事故の損害賠償金額についてネットで検索をしてみたところ、億を超える金額は見当たりませんでしたので、薬剤師会・東京海上日動のどちらの保険も保証金額は手厚いと考えられます!
※保証内容は後述します。
薬剤師賠償責任保険の年間金額
今回は基本プランで比較しています!
薬剤師会の薬剤師賠償責任保険に加入する場合は、薬剤師会(日本薬剤師会+県薬剤師会+地域薬剤師会)に加入する必要があるため、それも含めて金額を計算する必要があります!
薬剤師会B会員の場合
フリーランス薬剤師として働く場合、管理薬剤師の役職で働くことはないためB会員の料金プランを記載しています!
今回記載している金額は私の地域の薬剤師会の会費です!
地域によって薬剤師会の会費は若干異なるため、確実な会費は各薬剤師会のホームページなどで確認をするようお願いします!
①日本薬剤師会会費:7,000円
②佐賀県薬剤師会会費:7,000円
③鳥栖市薬剤師会会費:5,000円
④薬剤師賠償責任保険料:1,950円
※薬局契約ではなく薬剤師契約の金額です!
合計金額(年間)=20,950円
※月額約1,746円
保険金額自体はお得ですが、加入するためには薬剤師会の会費も払う必要がある点に注意です!
東京海上日動の場合
薬剤師賠償責任保険料:5,000円
※一般契約(薬局などの開設者)ではなく勤務薬剤師契約の金額です!
合計金額(年間)=5,000円
※月額約417円
三井住友海上火災保険の場合
薬剤師賠償責任保険料:約5,000円
※あくまでも人づての噂ですので約5,000円と記載しています。
※三井住友海上火災保険の情報はネットで検索をしても公式サイトは出てきません。
合計金額(年間)=約5,000円
※月額約417円
薬剤師会に加入する必要がない分、東京海上日動と三井住友海上火災保険の保険金額の合計はお得ですね!
薬剤師賠償責任保険の内容を比較
日本薬剤師会と東京海上日動、三井住友海上火災保険の基本プランの比較をしていきます!
薬剤師会の薬剤師賠償責任保険の内容
【薬剤師契約(基本プラン)】
①医薬品・商品等に係る事故、初期対応弁護士費用
1事故:1.5億円(保険期間中:4.5億円)
②業務遂行中の法律上の賠償事故
対人1名につき:3000万円
対人1事故につき:1億円
対物1事故につき:750万円
預かった財物に関する事故(1事故/期間中):50万円
東京海上日動の薬剤師賠償責任保険の内容
【勤務薬剤師契約】
対人・対物賠償共有
1事故:1億円(保険期間中:3億円)
※免責金額:1000円
三井住友海上火災保険の薬剤師賠償責任保険の内容
実は三井住友海上火災保険の情報はネットで検索をしても公式サイトは出てきません!
あくまでも人づての噂では東京海上日動と同程度で、1事故1億円(保険期間中3億円)という情報ですが詳細は不明です!
3種の保険内容を見比べると、薬剤師会の薬剤師賠償責任保険が初期弁護士費用や業務遂行中の法律上の賠償事故などの詳細が記載されており、保証内容も良さそうだと私は思いました!
薬剤師契約と勤務薬剤師契約は何が違う?
薬剤師会では薬剤師契約、東京海上日動では勤務薬剤師契約と記載がありますが、実は全く意味合いが異なります!
フリーランス薬剤師の場合は、得意先の薬局と業務委託契約を結ぶ関係になります!
ここで大切なことは、業務委託契約を結んで働く場合は勤務薬剤師ではないというところです!
勤務は「会社などの組織に所属して仕事をすること」という意味合いになるため、フリーランス薬剤師は東京海上日動の薬剤師賠償責任保険には加入できません!
※電話で確認済み
一方で、薬剤師会と三井住友海上火災保険の薬剤師賠償責任保険はフリーランスや派遣薬剤師など、個人で複数の薬局で働く場合にも保険に加入できます!
※薬剤師会は電話で確認済み
薬剤師契約と勤務薬剤師契約は意味が異なることを理解しておく必要がありますね!
保険期間中とはどういう意味?
【薬剤師会の薬剤師賠償責任保険】
1事故:1.5億円(保険期間中:4.5億円)
【東京海上日動の薬剤師賠償責任保険】
1事故:1億円(保険期間中:3億円)
どちらの保険も1事故・保険期間中という文面が記載されておりますが、両者の違いはご存じでしょうか?
①1事故 〇円:1事故あたりの最大保証金額
②保険期間中 〇円:1年間の最大保証金額
このような違いがあります!
意外とそのままの意味ですよね…!
私は保険の知識が皆無の状態から調べたため、同じように疑問に思われている方向けに紹介しました!
最後に
というわけで、今回はフリーランス薬剤師が加入すべき薬剤師賠償責任保険について紹介しました!
フリーランス薬剤師の開業に関する情報は下記の記事も参考にしてみてください!
>>フリーランスの開業届で自宅の住所が使用できない時はバーチャルオフィスがオススメ
>>フリーランス薬剤師の開業届は無料のfreee開業で業務効率化
>>フリーランス薬剤師の業務委託契約書の作り方と最低限の記載内容は?
>>フリーランスの開業で失業保険や再就職手当は貰える?退職後の手続きは?
私がネットで検索した限りでは、薬剤師賠償責任保険は薬剤師会と東京海上日動の2つがありましたが、その他の企業の保険もあるかもしれません!
※ネットの検索では詳細が出てきませんが、三井住友海上火災保険はフリーランス薬剤師を対象としているそうです。
ちなみに薬剤師会・東京海上日動のどちらの保険も保証金額は手厚いと考えられます!
フリーランス薬剤師に関しては東京海上日動の保険の加入ができないため、日本薬剤師会の保険の加入がオススメです!
しかし、例えばパート・アルバイトなどで個人で薬剤師賠償責任保険に加入をした方がいい場合は、東京海上日動の保険は年間金額が安く済ませることができるためオススメです!