この記事では「私がフリーランス薬剤師を目指す理由」と「フリーランス薬剤師としてどのように社会貢献したいか」について紹介します!
※フリーランス薬剤師=調剤薬局と業務委託契約をする薬剤師
「なぜ不安定なフリーランス薬剤師になりたいの?」
「フリーランス薬剤師なんて中途半端な働き方じゃない?」
このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか?
薬剤師歴も10年目となり、私自身のこれからの生き方を考えるようになりました!
自分のやりたい働き方ができて、これからの薬局や薬剤師の方々にも価値を提供できる働き方なのではないかと思いついたのがフリーランス薬剤師としての働き方でした!
ちなみに私の目指すフリーランス薬剤師は長期的に続けるものではありません!
良い条件に巡り合えば転職も検討している状況のため、転職活動も併せて行っています!
この記事はくくたる@薬剤師(Twitter)が作成しています。

フリーランス薬剤師を目指す理由
フリーランスという働き方は収入が不安定なイメージがあると私は思っております!
それでもあえてフリーランス薬剤師になりたいと思っている理由を2つ紹介します!
①働く時間と場所を自分で決められる!
会社に所属して働く場合は1日8時間、週5勤務で1月あたり160~168時間が基本になります!
現在私は妻1人子1人の家庭持ちで、私の母とは1000km以上離れた地域で生活をしています!
「母親に妻と子をあと何回・何日会わせられるのだろう」
「地元の友達とはあと何回会えるのだろう」
このように考えた場合、普通に社会人して働いていた場合は年に数回・数日しか会えません…。
【私の勤務先のドラッグストアの環境】
①年末年始やゴールデンウィークの休みなし
②夏休みや冬休みなし
③長期休暇は取りにくい(2~3日は可能)

地元に帰っても2~3日の連休が限度で、往復の飛行機などを考えると時間の確保が難しいです…!
このような生活を続けていたら家族や友達との時間を捻出できないと思うようになりました!
この状況を打破するために時間と場所に縛られずに働く方法を考え、フリーランス薬剤師をやってみることを決意しました!

フリーランス薬剤師だけでは安定しない可能性が高いため、調剤薬局のパート又はバイトと併用する方法を考えています!
また、長期休暇が取れて安定できる理想の会社を見つけた場合には就職する可能性もあります!
②国や会社から求められる薬剤師像が私に合わない…?
薬剤師として働く以上、患者様のため・お客様のために働くことは当然ですよね?
しかし、最近はその当然が過剰になっていると私は感じています!
●調剤薬局:かかりつけ薬剤師や在宅、○○加算のノルマ
●ドラッグストア:販売ノルマ※目標という名のノルマの場合も
かかりつけ薬剤師の24時間の電話対応を薬局内のメンバーで連携している店舗もありますが、1人薬剤師で働いている場合には毎日24時間の対応をしなくてはいけません!
「電話なんてたまにしかかかってこないから大丈夫!」
「電話対応したらその分の給与が出るよ?」
このような意見もあるかもしれませんが、私は深夜対応の日はその時間中給与が発生すべきだと思います!
万が一の際は店舗に行って調剤をする可能性もあり飲酒や遠出ができない状況ですし、例えば病院の夜勤で給与が出ないことなんてないですよね…?
もちろん病院の夜勤とは違い家で比較的自由に過ごせますが、会社や制度の都合により行動を制限されていることには間違いありません!

かかりつけ薬剤師は国が推奨している制度で逆らっても仕方ないので、かかりつけ薬剤師の要件に合わない薬剤師になることができればノルマなどが発生することもありません!
そういった不純な考えもある状態でOTC薬剤師に転向してみたところ、今度は販売目標数や接客回数を求められるようになりました…!
【接客】>【作業(品出し・発注)】
こういったイメージでOTC薬剤師へ転向しましたが、実際には「新規商品の追加」「既存商品の取り扱い中止」「棚替えの頻度が多い」などの理由で、接客時間がほとんど取れない&数字は求められる状況が発生してしまいました…!

接客時間が取れない理由は私の効率が悪いことが原因の1つです!
しかし、想像していた以上に作業量が多く、私は心が折れてしまいました…!
このような感じで何かしら言い訳をしながら働いている自分が嫌になってしまいました…!
「自分を変えるために何をしたいか」
「調剤薬局・OTC薬剤師を経験して私はこれからどうしたいか」
自己分析をして、私は調剤薬局・OTC薬剤師で苦しんでいる薬剤師の手助けができる働きをしたいということに気づき、その手段としてフリーランス薬剤師になることを決意しました!
※私自身の負担を軽くする考えも含みます。
フリーランス薬剤師として薬局・薬剤師へ提供したいメリット
薬局側としては、フリーランス薬剤師と業務提携するメリットがなければ契約はしたくありませんよね?
私はフリーランス薬剤師は薬局の離職対策に貢献できると考えておりますので、
①薬剤師(従業員)に提供できるメリット
②薬局(経営者)に提供できるメリット
2つに分けて紹介します!
①薬剤師(従業員)に提供できるメリット
育児休業をとれない方の手助けができる!
休日を取りたい薬剤師の手助けができる!
急な体調不良などで人員が減った薬局の手助けができる!
主に人員がいないことで休みが取れない状況の改善ができると私は考えております!
私事ですが、私は育児休業を6ヶ月取得しました!
育児休業を経て「育児がいかに大変か」「育児休業が税金などの面で非常に優遇されている」ことを実感しました!
>>男性の育児休暇は3か月~6か月がメリット多数!育休中は何する?

別のブログですが、上記リンク先では私が育児休業を取得して感じたメリットについて熱く語っています!
従業員にメリットがあることはもちろんですが、実は男性に育児休業を取得してもらうことで経営者側にも助成金が出るというメリットがあります!
制度は充実しているはずなのに、男性が実際に育児休業が取れるかどうかは社風や空気感、従業員の確保状況で変わってしまいます。
そこで私が育児休業を取得したい方の代わりに薬局で働くことで、従業員だけでなく薬局側にもメリットが提供できると考えております!
薬局(経営者)に提供できるメリット
先日、別会社の同期と話していたところ、派遣薬剤師は全切りすることになったという話を耳にしました!
会社が派遣会社に支払う金額は時給8,000円かかっていたとのことで、コストカットのために派遣薬剤師が切られてしまったとのことでした!
※8,000円の内訳:派遣会社に4,000円、派遣薬剤師に4,000円
派遣薬剤師と比べて契約期間を短期に出来るため出費が少なく済む
社員の有休や育児休業を取りやすくできるため離職対策となる
私が調剤薬局で働いていた8~9年間は、少なくとも調剤報酬改定も薬価改定もマイナス改定が続いていました!
※表向きはプラス改定でも、プラスにするためには個人が頑張るだけでは難しい課題が多いように感じました!
仕事量は変わらない(または増える)のに利益が減る場合社員を増員しにくいと状況だと考えられるため、一時的に契約ができて派遣薬剤師よりもコストを抑えられるフリーランス薬剤師を活用するメリットはあると私は考えております!
フリーランス薬剤師として長く働けるかはわからない
自分自身、生涯プレーヤーとして続けられるかという点と収入の安定性に欠けるという点から、長期的に続けるかは今のところ決まっておりません!
収入の安定性に欠けるという点は、単に契約する薬局がどれだけあるかという問題だけではなく、病気やけがをして働けなくなった場合に収入がなくなってしまうという問題があります!
そのため、自分のスキルを磨きながら良い職場に巡り合えるよう転職活動も併せて行うようにしております!
「何が何でも転職先を探さないと…」
このような状況だと職場を選ぶ判断が正しく行えないと私は考えております!
「良い職場があればそこで働きたい!」
このように余裕を持った状態であれば理想の職場を見つけることができると思っています!
転職活動も同時並行することがポイント
今回の記事で何度も話題に挙げておりますが、転職活動を並行して行うことで得られるメリットが3つあります!
①より良い条件の働き方が見つかる可能性を高められる!
②万が一フリーランス薬剤師の収益が不安定になった場合の安心に繋がる!
③転職エージェントを利用することで、近隣の薬局の情報を知ることができる!
①②は記載通りのため③について補足します!
薬局の数値的な状況は各県の薬局機能情報を見ることで想像はつきますが、実際にその職場で働かれている方の情報や経営者の考え、近隣の医療機関の情報を転職エージェントの方々は持っています!

「○○薬局の経営者は新しいことにチャレンジしたい方で、従業員も同じ志の方が多い印象です!」
「○○薬局は管理薬剤師候補を探していて、○年後までに管理薬剤師を任せようと考えています!」
「○○薬局はオールラウンダーとして数店舗で働いてもらえる人を探しています!」
これらは私が転職活動をしていた時にエージェントの方から得られた情報です!
私が働きながら転職活動をした時の体験談は下記のリンクにまとめています!
>>ファルマスタッフの登録・面談・面接時の流れと評判は?【30代薬剤師の転職体験記】
最後に
というわけで今回は私の目指すフリーランス薬剤師の働き方と社会貢献について紹介しました!