この記事では、個人事業主用に楽天銀行個人ビジネス口座を開設するか迷われている方に向けて、私が実際に利用して感じたことなどを紹介します!
私は2023年1月にフリーランス薬剤師の開業をして、最初の1年間は事業が続けていけるのか想像がつかなかったので、個人で利用しているゆうちょ銀行・楽天銀行の口座を利用して様子を見ておりました!
しかし、無事に1年過ごすことができたことと、個人用の口座ではお金の管理がやりにくかったため、2年目からは業務効率化のため個人事業主用の口座を作ることに決めました!
私は数あるビジネス用の口座から「楽天銀行ビジネス口座」を開設したので、今回は私が楽天銀行ビジネス口座に決めた理由と実際に利用して良かった点・不便に感じた点を紹介します!
この記事はくくたる@薬剤師(Twitter)が作成しています。
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個人用の銀行口座でお金の管理がやりにくかった理由
私は開業当初、調剤薬局で働いた分をゆうちょ銀行の口座に、インターネットで働いた分を楽天銀行の口座に入金をしてもらっていました!
このようにしていた理由は、前職で働いていた時の給与の振込先がゆうちょ銀行(生活費用)であったことと、ブログなどの収益の振込先が楽天銀行(副業用)と分けていたためでした!
請求書作成時に振込口座を切り替える手間がかかる!
私が使っている会計ソフトでは、請求書に記載できる銀行口座の登録が1つのみだったので、請求書の作成時にはゆうちょ銀行と楽天銀行の振込先をメモ帳からコピペするという無駄な作業を行っておりました!
※私が(請求書作成に関する)複数口座の登録ができることを知らない可能性大です。
ちなみに口座が1つであれば、請求書作成ボタンを押せば口座情報が反映されるため、余計な手間はかかりません!
ゆうちょ銀行では入出金明細照会が直近1ヶ月しかできない!
個人的には、入出金明細が1ヶ月分までしか遡れないことが1番辛かった点です!
事業で得た収入や支出は、証拠として領収書などの画像データ(PDFなど)と結び付けておかないといけないので、銀行振込みの内容については私はスクリーンショットで証拠を残しております!
名指しで不便な点を書くのは非常に不本意なのですが、純粋なインターネットバンキングと比較すると、ゆうちょ銀行のアプリは使いにくい点が多く、中でも入出金明細が1ヶ月分までしか遡れないことが私には苦痛でした…!
また、下記の画像のようにゆうちょ銀行アプリの場合は個別ではなく連続での表示しかできないので、余計な情報まで載ってしまう点もデメリットでした…!
【ゆうちょ銀行アプリのスクリーンショット】
一方で、楽天銀行の口座は直近2年までの入出金明細が遡って確認できることと、個別で確認ができるため、余計な情報が載らない点などが非常に便利でした!
【楽天銀行(個人口座)のスクリーンショット】
確定申告で1年分の情報が必要なので、うっかり入出金明細のスクリーンショットを撮り忘れた時のためにも、1年間の履歴を追える銀行口座が個人的にはおすすめです!
ちなみに下の画像は、実際の会計ソフトのスクリーンショットです!
【会計ソフトで取引履歴と入出金明細を紐づけているスクリーンショット】
雰囲気は伝わりにくいと思いますが、左の入出金明細の画像に対して、取引登録2つ分を登録しております!
できれば1取引1画像で対応させた方が個人的には管理がしやすいのですが、ゆうちょ銀行の入出金明細は個別での確認ができないため2つまとめて処理をしています…!
会計ソフトの口座連携・自動化を活用できずに手間がかかる!
会計ソフトでは複数の銀行口座やクレジットカードを同期させることで、取引情報を自動で取得して登録時の勘定科目や取引先などの出力ができます!
うまく活用すればとても便利な機能なのですが、個人用の口座の場合は事業とは関係ない金銭情報も自動で取得するため、関係ないデータの消しこみ作業が発生してしまうぶん手間がかかります…!
フリーランス2年目の現在は、個人事業主用の銀行口座および個人事業主用のクレジットカードを作成したので、会計ソフトと同期してストレスフリーな金銭管理環境を手に入れました!
私が楽天銀行個人ビジネス口座を選んだ理由(メリット)3選!
私が楽天銀行個人ビジネス口座を選んだ理由(メリット)3選を紹介します!
フリーランス薬剤師の調剤薬局の仕事は月~土曜日がメインであることと、店舗業などと比べて開業費用はほぼ0円で済むため、実店舗の銀行に足を運んで口座開設を行う手間をかけてまで、融資(借金)のための行動はしなくてもいいと私は判断しました!
開業費用について気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください!
>>フリーランス薬剤師の開業費用や年間に必要な費用・経費は?
理由①楽天銀行の知名度が高いと考えたため!
インターネット銀行で屋号付き口座の開設ができるのは、楽天銀行、GMOあおぞらネット銀行、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)などがあります!
あくまでも個人的にはですが、楽天銀行やジャパンネット銀行に比べてGMOあおぞらネット銀行とPayPay銀行はあまり気いたことがありませんでした…!
あまり気にしないとは思うのですが、取引先が振り込みをする際に聞いたことがない銀行だと抵抗があるのではないかと考え、私は念のため知名度を優先して楽天銀行を選びました!
ちなみに私は九州(主に佐賀・福岡)と関東(主に神奈川)の2拠点生活を目指しているのですが、地方銀行も同様に取引先が聞きなじみのない銀行になる可能性があると考え除外しました!
【佐賀・福岡の地方銀行】
福岡銀行、佐賀銀行、西日本シティ銀行、筑邦銀行など
【神奈川の地方銀行】
横浜銀行、神奈川銀行、スルガ銀行、きらぼし銀行など
楽天銀行の知名度は高いと思っているのですが、個人事業主用のサービスがあることを知らない方は多いと思うので、気になる方は下記のリンクを参考にしてみてください!
私はもともと楽天銀行を利用していますので、操作方法などの予想がつくことも口座開設のハードルが低く感じたポイントです!
理由②屋号付きの口座を開設できるため!
楽天銀行個人ビジネス口座は、屋号付きの口座を開設できることもメリットです!
※実活動におけるデメリットもありましたので後ほど紹介します。
知名度と同様に私の考えすぎかもしれませんが、屋号付きの口座を持っているだけで取引先に「しっかりやっている感」を出せると私は考えています!
ちなみに個人事業主として開業していることと名刺を用意しているだけでも「しっかり活動されているのですね!」と驚かれた経験があるため、何事も準備しておいて損はないと考えています!
理由③クラウド会計ソフトfreeeと連携して自動化できるため!
理由①②は取引先からのイメージを優先した内容でしたが、最後に紹介する理由③は自信の業務効率化のために非常に役立ちます!
私は会計ソフトにクラウド会計freeeを利用しているのですが、会計freeeは楽天銀行と同期して自動化ができるため、お金の管理が非常に簡単になります!
開業して最初の1年は個人口座を利用していたからこそ、自動化できるありがたみをすごく実感しています!
楽天銀行個人ビジネス口座の気になる点2選!
楽天銀行個人ビジネス口座の気になる点として、手数料とキャッシュカード・デビットカードがありますので、それぞれ紹介します!
気になる点①振込手数料の問題
実は楽天銀行個人ビジネス口座では、振込手数料が発生します…!
個人で利用する楽天銀行では同一銀行の振込手数料は0円で済みますが、楽天銀行個人ビジネス口座では同一銀行でも振込手数料が52円かかります!
ちなみに他銀行あての振込手数料は、3万円未満で150円、3万円以上で229円かかります!
他のインターネット銀行と比べると、楽天銀行個人ビジネス口座の手数料は中間位の立ち位置のため、高すぎるという感じではございません!
とはいえ個人の楽天銀行口座の振込手数料0円に慣れていたので、お金がかかるのか…と少し気になってしまいます!
気になる点②キャッシュカード、デビットカードの発行・年間利用料がかかる!
私の場合は、口座開設した後1ヶ月位待ってもキャッシュカードが届かないなと疑問に思い調べたことで、お金がかかることが発覚しました…!
①キャッシュカードの発行手数料が1,100円で年会費は無料
②デビットカードの発行手数料は無料で年会費が1,100円
デビットカードについては利用金額の1%が現金でキャッシュバック(還元)されます!
そのため1ヶ月あたり約1万円利用すれば約100円ずつ還元されて、実質の年会費は無料にすることが可能です!
私はデビットカードを作成して年会費を支払うよりも、無料で個人事業主用のクレジットカードを作って利用した方がお得だと考えています!
クレジットカードであればポイントを貯められるだけでなく、空港ラウンジ無料・旅行保険などの特典が利用できます!
※私が選んだクレジットカードの利点・活用方法については後日別記事で公開予定です!
屋号付き口座の気になった点2選!
ここからは、楽天銀行個人ビジネス口座ではなく屋号付き口座を開設したことによって生じた気になった点2選を紹介します!
気になった点①振込で組戻をされてしまうことがある
個人名義(例:くくたる)と屋号付きの名義(例:くくたるサービス)が違うことで、組戻り処理(返金)されてしまいました!
具体例でいうと、個人で所属している薬剤師会の薬剤師賠償責任保険の保険料の支払いに屋号付き口座を利用した際に、振込依頼人を本名(くくたる)で記載して振り込みをしたにもかかわらず、組戻処理をされてしまいました!
※振り込めなかったのではなく、振込み後に返金処理をされてしまいました。
【組戻処理とは?】
振込手続き完了後に、ご依頼内容に誤りがある場合や振込を取消したい等お客さまのご都合でその振込を取消する手続きのことです。
>>【鹿児島銀行】 「振込」、「振替」、「組戻し」とは何ですか?
薬剤師会の損害賠償責任保険の担当に電話をしたところ、銀行の都合ではないのですか?という返答をいただきました…。
調べてメールで回答するとは言ってもらえましたが、いまだメールは届かず…。
ちなみに薬剤師賠償責任保険の比較について興味がある方は、下記の記事を参考にしてみてください!
>>フリーランスが加入すべき薬剤師賠償責任保険は?薬剤師会と東京海上日動、三井住友海上火災保険を比較
気になった点②クレジットカードの審査で口座を利用できない場合がある
個人事業主用の銀行口座を作ったのと同様に、個人事業主用のクレジットカードも作成して業務効率化をしようとしたのですが、屋号付きの口座は選択できない場合がありました!
具体例でいうと、JCBカードWの作成時には屋号付きの銀行口座は利用できませんでした…!
私は代わりに個人の銀行口座でJCBカードWを作成することにしたのですが、利用用途で「事業用」という項目があったので、個人事業主用に利用する用途は問題がないと考えられます!
このような経験から、個人事業主用の銀行口座でクレジットカードを作成したい場合は、屋号はつけない方が都合がいい場合があると学びました!
ちなみに楽天銀行個人ビジネス口座では、後から口座名義を変更することが可能です!
個人の銀行口座でクレジットカードを作ったとしても、事業用のみで利用すれば会計ソフトと同期して業務効率化を果たすことができます!
※私が選んだクレジットカードの利点・活用方法については後日別記事で公開予定です!
最後に
というわけで、今回はフリーランスである私が楽天銀行個人ビジネス口座開設の理由と問題点について紹介しました!
この記事が、これから楽天銀行個人ビジネス口座の開設・屋号付き口座の開設を迷われている方の参考になれば幸いです!
勉強になったと思っていただけたら、X(旧Twitter)などで拡散していただけたら嬉しいです!