※この記事は2026年7月12日にリライトしました。体験談は、私が新卒1年目〜リクルーターを務めていた当時の内容です。
こんにちは、くくたるです。
私は2013年から薬剤師としてドラッグストアに勤務し、2023年1月にフリーランス薬剤師として開業、2025年1月に合同会社フリラ・プラスを設立して、現在はフリーランス薬剤師×法人運営で生活をしています。
今でこそフリーランスとして気ままに働いていますが、社会人1年目の頃の私は、働いている夢を見てはうなされて、早朝に何度も目が覚めるような毎日を送っていました。
「社会人1年目だし、耐えた方がいいのかな…」
「自分の根性が足りないのかな…」
「自分のやる気が足りないのかな…」
当時の私と同じように、自分を責めてしまっている方もいるのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、1年目から「辞めたい」とまで思いつめる状況なら、心身が壊れてしまう前に、何かしらの行動を起こすことが大切だと私は考えています。
「そうは言っても、1年目で辞めたあとに転職できるの…?」
こういった不安があると思いますが、私は元リクルーターとしての経験からも、1年目の転職は問題ないと考えています。
この記事では、その理由を「私自身の1年目の体験」「元リクルーターとして見た採用の裏側」「実際に1年目で行動した方の実例」の3本立てで紹介します。
この記事のポイント(先にまとめ)
✅ 元リクルーターが見た採用の裏側
✅ 1年目で転職・行動した5人の実例
✅ 心身が壊れる前にできる前向きな行動
私が1年目に経験した辛い出来事
まず、私自身の1年目の話です。すべて書くと長くなるので、箇条書きでまとめます。
①薬局配属後、数日で薬局長から嫌われ、失敗をすると大声で怒鳴られるようになった
②名前ではなく「オマエ」と呼ばれるようになった
③「自分が仕事ができない・知識がないからこんな状況なのか」と自分を責めるようになった
④快眠できず、仕事で怒られる夢をほぼ毎日見て、早朝に何度も目覚めるようになった
⑤同期との情報交換で、教育状況の格差を感じた
⑥薬局間の合同飲み会で、初対面の先輩薬剤師から「〇〇さんの元で泣かなかったら勝ちだよ」と言われた ※薬局長は欠席
⑦別の会社の友達に相談したところ、私の配属先の薬局長が特殊な環境である可能性に気づいた

記事を書きながら思いますが、1年目の記憶はいまだに鮮明に残っています…。
私自身に至らない点があった可能性はあるにしても、社会人1年目の貴重な経験を、こんな悲しい記憶で埋め尽くす必要はありません。
少なくとも私は「あの時の経験は、今思えば良かったなぁ」とは全く思いません。
「石の上にも三年」と言われたら
「3年は経験しないと忍耐力がつかないよ」というアドバイス、聞いたことがありますよね…?
私から言わせてもらえば「では、同じ状況であなたは3年間も働き続けられますか?」です。
あなたの状況を親身に聞いてくれた家族・友達・同期からの言葉なら受け止める価値があります。
しかし、あなたの状況をよく知らない方からの「とりあえず3年」は、気にしなくていいと私は思います。
念のため補足すると、私の経験談は「辞めた方がいい」というアドバイスではありません。
マネージャーや人事部など上の役職の方に異動を相談してみるなど、今の状況を変えるために何かしら行動することが大切、という話です。

私の場合は、信頼できる友人や家族に毎日のように相談しながら「〇〇までに異動できなかったら辞めよう」と自分の中で期限を決めていました。
元リクルーターとして見た「薬剤師採用の裏側」
私はドラッグストア勤務時代にリクルーターを経験しました。
まず、リクルーターをご存じない方向けに引用を紹介します。
リクルーターとは、学生に直接コンタクトをとる従業員のことです。多くの場合、学生と同じ高校・短大・大学の出身者がリクルーターを務めます。
学生は、共通点が多いOB・OGに親しみを感じやすく、気軽に本音を話せるためです。またリクルーター側も学生が置かれている状況を把握しやすく、悩みや疑問に寄り添えます。
【引用元リンク】リクルーター制度とは?利用するメリットデメリットについて解説します。 | 採用アカデミー – 採用をもっとカンタンに!
私は当時、母校だけでなく全国の学生とやり取りをしており、人材会社が主催する合同説明会にも参加していました。
おそらく、大手のドラッグストアは、どこもリクルーター制度を採用していると思います。
合同説明会で気づいた「色々な人生」
リクルーターを経験する前の私は、合同説明会に参加するのは新卒見込みの学生(5、6年生)だけだと思っていました。
しかし実際は、新卒予定の方に混ざって、大学卒業後の国試浪人中の方も参加していました。
【吹き出し:くくたる@薬剤師】
私が担当した方の中には、国試浪人5〜7年目の方もいました(5年か7年かはうろ覚えです)。
私より年齢が上だったこともあり、特に丁寧な対応を心がけたことを覚えています。
「社会人1年目で辞めても大丈夫なのか…?」と悩む方は多いと思います。
しかし薬剤師業界は、ストレートで国家試験に合格して就職する人もいれば、国家試験に落ちて浪人中の人もいる業界です。
キャリアの入口からして、色々な人生の方がいます。
1年目で環境を変えることは、あなたが思っているほど「例外」ではありません。
大手ドラッグストアの裏事情
私が所属していた約10年の間、ドラッグストアはOTC部門だけでなく、調剤部門(調剤併設店や調剤専門薬局)の店舗拡大が盛んに行われていました。
例えば、新卒の方の採用を予定していたところ、惜しくも国家試験に落ちてしまい、採用が1年見送りになるケースは十分に考えられます。
「薬剤師は過剰」と言われることもありますが、このように採用が計画通りに進まないこともあるため、会社側は意外と薬剤師を募集しています。
また、個人薬局は「新人が欲しくても採用できない」ことがあり、募集は比較的行われている印象です。

私は現在フリーランスとして個人薬局で働いていますが、人手が足りていれば私が呼ばれることはないはずです。
個人薬局の人材確保の苦労は、今も現場で感じています。
補足:短期間で「何度も転職」は別の話
一応補足しておきます。1〜2年という短期間で何度も転職を繰り返す状況であれば、「辞めても何とかなる」とは言い切れません。
あくまでも短期間での転職回数の話で、キャリア全体で転職回数が数回ある方は普通にいます。
※私の仲の良い友達は、9年間で病院→薬局→薬局と転職をしています。
行動が遅れると昇進・出世に影響が出る場合も
転職を考えていて、かつ昇進・出世にも興味がある場合に限った話ですが、行動が遅れることで生じる問題もあります。
大手企業では、一定年数以降の転職者は中途採用枠に分類され、新卒の方と同じ昇進・出世ルートが与えられない場合があります。

私の友達には、1年目に病院を辞めて、今はドラッグストア調剤部門のマネージャーになっている方もいます。
早く動いたからこそ、新しい会社でキャリアを積み直せた例ですね。
1年目で行動を起こした5人の実例
私の同期・後輩・友達などで、思い出せる限りの実例を紹介します。
①1年目でドラッグストアOTC正社員を辞めて、パートOTC薬剤師になった方
②1年目でドラッグストアOTC社員を辞めて、漢方薬局の薬剤師になった方
③1年目でドラッグストアの薬局を辞めて、倉庫の管理薬剤師になった方
④1年目で病院を辞めて、ドラッグストアの薬局薬剤師になった方
⑤1年目でうつ病になり、休職をして店舗異動になった方
多くはないですが、「まったくいないわけではない」というところがポイントです。
先ほど紹介した通り、1年目で転職して、その後マネージャーまで昇進した方もいます。1年目の転職でも、きちんと評価してくれる会社はあると、実例をもって言えます。
また、精神的に辛い状況が続く場合は、心療内科の受診も選択肢に入れてみてください。
診断が出れば客観的な記録として残りますし、治療や休職を通して心身の回復にもつながります。

お薬の観点から患者様の健康をサポートできるのが薬剤師です。
自分自身の健康にも、同じくらい気を配ってあげてください。
心身が壊れる前にできる前向きな行動
とにかく大切なのは、心身が壊れてしまう前に行動を起こすことです。
ハードルの低い順に3つ紹介します。
①職務経歴書の「メモ」を残しておく
仕事を続けるか転職するか迷っている段階の方に、まずおすすめしたいのが職務経歴書の事前準備です。
立派な内容でなくて大丈夫です。
①〇年〇月〜×年×月まで▢▢薬局に在籍
②▢▢薬局で行った業務
これだけメモに残しておけば、いざ転職したくなったときの準備が一気に楽になります。
準備しておいた方が良い理由は2つあります。
①心が壊れてから用意しようとするとキツイ(精神面)
②何度か異動をすると思い出すことが困難(記憶面)
>>【事前準備のススメ】職務経歴書の書き方【働きながら薬剤師転職】
②店舗・部署の異動を相談する
大手であれば、マネージャーや人事部に相談して異動できる可能性があります。これは大手のメリットです。
何度も異動を願い出るとわがままな印象になってしまう可能性はありますが、本当にきつい状況なら相談してみるべきです。

「異動できなければ退職も検討している」と添えると、早急に対応してもらえる可能性が高まります。
実際、私はこの相談で異動が実現しました。
③異動が難しければ、転職活動をしてみる
店舗異動や部署異動が難しい場合は、転職活動も検討してみてください。
ここで大切なのは、転職活動をすること=転職を決めることではないという点です。
私自身、転職活動をして内定をいただくところまで進みましたが、最終的に転職はしませんでした。
※これは1年目ではなく、その後の話です。
それでも、転職活動を通して「働ける場所はここだけではない」と気持ちに余裕ができて、自分の現状を冷静に見直すことができました。結果的に私は、転職ではなく別の店舗への異動で落ち着きました。
私が利用した転職エージェントの感想
私が転職活動で利用したのは、ファルマスタッフ(運営:株式会社メディカルリソース/日本調剤グループ)です。
本来は複数の転職エージェントに登録して、紹介先や待遇を比べた方が良いと言われています。
しかし当時の私は、働きながら複数のエージェントに相談できるほど気持ちに余裕がなかったため、転職経験のある友達から勧められたファルマスタッフ1社のみで転職活動を行いました。
ファルマスタッフが良かったと感じた最大の理由は、「絶対に転職をしろ」という圧を感じなかったことです。
「まだ退職はしていない状況」
「良い会社があれば転職をしたい」
「今いる会社に残る可能性もある」
このように正直に相談したところ、「そういう方は非常に多いんですよ」と言っていただけました。
また、面接合格後に就職の意思が弱くなった際には、内定辞退も代わりに行っていただけました。
相手の会社には申し訳なかったのですが、面接を受けてから初めて感じとれることもありました…。

「辞めるかどうか迷ったままの相談」を受け止めてもらえたことが、当時の私には一番ありがたかったです。
登録から面談・面接・内定辞退までの詳しい流れは、下記の体験記にまとめています。
>>ファルマスタッフの登録・面談・面接時の流れと評判は?【30代薬剤師の転職体験記】
※登録・相談・面談はすべて無料です。転職を迷っている段階でも大丈夫でした。
退職しにくい場合は、退職代行の利用も選択肢
「退職の意向を伝えても、引き留めが強くて退職できない…」
「退職の意向を伝えることが怖い…」
こういった場合には、退職代行業者を利用する手もあります。
退職代行業者は「民間企業」「労働組合・ユニオン」「弁護士」に大きく分けられます。
私は、費用とサービス内容のバランスがいい「労働組合・ユニオン」が運営している退職代行をおすすめします。
「労働組合・ユニオン」は「弁護士」と比べて安価で、団体交渉権が認められているため、未払い賃金・残業代・退職金・有給消化などの交渉ができるという特徴があります。
※会社に裁判を起こされた場合の代理はできません(裁判に対抗できるのは弁護士です)。
※ただし、裁判には会社側にも費用がかかるため、裁判沙汰になる可能性は低いと言われています。

私は万が一に備えて、事前準備として調べていました。
知らないままだと不安が大きくなる一方なので、できる範囲で備えておくことが心の消耗を防ぐことにつながります。
最後に
✅ 採用の裏側を知ると、1年目の転職は「例外」ではないとわかる
✅ 1年目で行動して、パート・漢方薬局・管理薬剤師など新しい道に進んだ方が実際にいる
✅ まずは職務経歴書のメモ→異動の相談→転職活動、の順で動くのがおすすめ
私が1年目の時は、とにかく毎日が辛かったです…。
転職することがベストだとは限りません。
ただ、異動の相談でも、職務経歴書のメモでも、転職活動でも、今の状況を変えるための行動を何かひとつ起こすことが大切だと私は思います。
辛いことが確定している毎日よりも、不安はあっても可能性のある場所に勇気を出して踏み出した方が、得られるものは多いはずです。
ファルマスタッフの公式サイトはコチラ※私のように「辞めるか迷ったままの相談」でも大丈夫でした。




